新潟から栃木へ遠征してわかった、MAGMEが"効く場所"の条件
先週末、新潟から少し足を伸ばして、栃木県矢板市の「第56回 58ロハスマルシェ~PET&OUTDOOR~」に出店してきました。
結論から正直にお伝えすると、今回の遠征は赤字でした。でも、帰りの高速道路でずっと考えていたことを、読んでくださる方の参考になればと思い、記事にします。
新潟での手応えから、県外遠征への挑戦
MAGMEは、これまで新潟県内のペットイベントに何度か出店してきました。ありがたいことに、新潟ではブースの前で足を止めてくださるお客様が多く、「これは何ですか?」「えー、かわいい!」と話しかけていただけることも珍しくありませんでした。

その場でスマホの写真をフォトマグネットにしてお渡しできる——この体験を、お客様に直接喜んでもらえた時の手応えは、私たちMAGMEにとって何よりの励みでした。
「この手応えを、県外にも広げてみたい」。そう思って、今回の栃木遠征を決めました。
準備は、いつも以上に念入りに
遠征となれば、いつものイベント以上に準備が必要です。忘れ物は致命傷になります。
- ブース用のテントを新潟から持参
- 訴求力アップのために、タペストリーを新調
- プリンタートラブルに備えて、念のため2台稼働体制で
- A3ポスターを多めに貼って、遠目からも目を引くように
当日は天気も良好。気温も穏やかで、絶好のイベント日和でした。ブースを構えた瞬間、「これは今日、手応えある日になりそうだ」と、内心少し期待していたのを覚えています。
でも、お客様の足が止まらない
ブースを構えて数時間が経っても、MAGMEの前で足を止めてくださるお客様は、ごくわずかでした。

新潟では自然に生まれていた「これは何ですか?」という会話が、栃木ではほとんど起きません。多くの方が、ブースの前を早足でスタスタと通り過ぎていかれる。こちらから積極的に「スマホの写真で、その場でマグネットが作れるんですよ」とお声がけして、やっと「えー!かわいい!」という会話が始まる——そんな状況でした。
幸いだったのは、新潟から持参した燕三条産のしゃもじ(1,000円以上お買い上げの方へのプレゼントとして用意)が話のきっかけになってくれた場面があったこと。「新潟から来ました」の一言で、少しだけ距離が縮まる瞬間があったのが救いでした。
「準備不足だったのかな」——いや、違った
帰り道、最初に考えたのは「何か準備が足りなかったのかな」ということでした。
でも、冷静に振り返っても、思いつく限りのことは全部やっています。訴求も、導線も、設営も、新潟でうまくいった型をむしろ強化して持ち込んだはずでした。
となると、原因は別のところにある。
来場者が求めていたものは、私たちの提案とは違っていた
会場を改めて見渡してみて気づいたのは、来場者の多くが「買い物」を第一目的に来ているわけではなさそうだ、ということでした。
このイベントのコンセプトは「ペットと一緒に楽しむ1日」。犬種別のオフ会が企画されていたり、ドッグランが併設されていたり、アウトドア・グルメの要素が強く打ち出されています。

つまり、多くの来場者にとっての本命は、愛犬とのお出かけ体験・飼い主さん同士の交流・グルメ——そんな「時間そのものを楽しむこと」だったのではないか。ハンドメイド作品や物販は、あくまでその傍らにある副次的な楽しみ。
これは、「イベントが悪かった」という話ではまったくありません。ドッグランでのびのび遊ぶ犬たちと、それを嬉しそうに眺めるご家族の姿は、本当に幸せな光景でした。ロハスマルシェは、ペットと家族が1日を豊かに過ごすための場として、しっかり機能しているのだと思います。
ただ、そこに「スマホの写真を冷蔵庫に貼れるマグネットにする」という私たちの提案がフィットするかは、別の問題だった——それだけの話なのです。
見えてきた、MAGMEが"効く場所"の条件
今回の遠征を経て、私たちにとって大きな学びが一つ残りました。
MAGMEが力を発揮するのは、来場者の皆さまが「発見モード」でいてくださる場所だということ。
「何か素敵なものないかな」と、ゆっくり会場を回遊されている。ブースの前で立ち止まって「これは何?」と話しかけてくださる。出店者と来場者の距離が近く、自然に会話が生まれる空気がある——そんな場です。

逆に、来場者の目的が明確に他にある場合(ペットとの体験、特定ショップへの目的買いなど)は、どれほど準備を整えても、「写真をマグネットに」という私たちの提案が届きにくい。
当たり前のことのようですが、これを身をもって体験できたことは、次のイベント選びの確かな指針になります。
正直に言うと、次の遠征も少し怖い
ここまで書いておいて、正直な気持ちを打ち明けると——実は、次の遠征を控えて、少し不安も抱えています。
同じ思いをもう一度したくない、という気持ちが、どうしても頭をよぎるんです。
でも、今回の栃木で得た「イベントとの相性を見る」という視点で、次に出る2つのイベントを改めて読み直してみると、見え方が変わってきました。
4月25日・26日:うちの仔市場 in 富岡(福島県)
昨年3回の開催で累計1万人以上が訪れた、東北最大のわんちゃんイベントです。
公式の紹介文を読んで、心強いと感じたポイントがいくつかありました。
- 1,000円以上のお買い物でスタンプが貯まる「スタンプラリー」があり、来場者の皆さまが自然と出店ブースを回遊される仕組みがある
- 主催者さんが「出店者さんとのおしゃべり」をイベントの魅力として明記している
- 「友達のように、家族のように、コミュニケーションが生まれる場」というコンセプト
まさに、MAGMEが"効く場所"の条件が揃っている印象です。富岡町役場も全面協力されていて、復興支援の意味合いも込められた温かいイベントです。
5月16日・17日:プレミアムドッグフェスタ in Gメッセ群馬
関東最大級の屋外ドッグフェスタ。群馬では初開催になります。
こちらの主催者さんが公式で明言されている一文が、私たちにとって希望でした。
「買い物を目的にご来場いただけるイベント」——この言葉を、主催者さん自らテーマとして掲げていらっしゃるんです。
通路を広く設計する、店舗スペースにゆとりを持たせる、混雑を演出するための密集を作らない——来場者が落ち着いてお買い物を楽しめる会場づくりへのこだわりが、そこかしこに感じられます。
「発見モード」で来場される方に出会える可能性が、とても高そうです。
怖さも希望も、両方抱えながら
正直、次のイベントでも売れない可能性はゼロじゃありません。現地に行ってみないと分からないことは、いつだってあります。
でも、「ただ遠征が怖い」ではなくて、「学びを手がかりに、次を選んでいる」という事実は、少し自分を励ましてくれます。栃木での経験があったからこそ、イベントを選ぶ目が少し育ったのかもしれません。
5月・6月、福島と群馬でお会いできる方は、ぜひブースに立ち寄ってください!「マグネット作りに来ました!」と、お声がけいただけたら、きっと嬉しくて涙ぐんでしまうかもしれません。
追記:福島での「次の問い」を、続編に書きました
この記事を書いたあと、4月25日・26日に福島県富岡町の「うちの仔市場 in 富岡」へ遠征してきました。栃木で立てた「目的モード vs 発見モード」という仮説を、現場で試したかったんです。
結果は——また赤字でした。でも、栃木のときとは違う種類の収穫がありました。続編にまとめています。
最後に
遠征の赤字は、正直に言えば痛手でした。でも「MAGMEが本当に輝く場所とは」という問いに、一つの答えが見えたことは、お金では買えない収穫でした。
そして、もしこの記事を読んで「うちの子の写真、マグネットにしてみたいな」と思ってくださった方がいらっしゃれば、オンラインショップからもご注文いただけます。5cmの小さなマグネットが、毎日の冷蔵庫に、少しだけ温かい時間を連れてきてくれるはずです。
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